医師コラム

ヒアルロン酸のマジック

最近の20歳代くらいの若い人の間で流行っているのが、涙袋のヒアルロン酸注入です。鼻筋やアゴや唇の注入も相変わらず人気があります。

鼻は鼻根部に注入することにより、メイクでノーズシャドーを入れたかのように鼻筋がすーっと通ります。

アゴは、下顎の先端に前方または、下方に向かって注入します。丸顔が卵形になり、輪郭のバランスが整います。アゴの小さい方は、口元が出て見えるのが、注入することによって口元が引っ込み、上品な印象に変わります。

唇は、皮膚と赤唇の境に入れると、境界部がつんとして若々しくなります。また、赤唇部に入れると縦じわがへり、ぷるっと色っぽい唇に変身します。特に、冬は唇が乾燥してカサカサしますが、ヒアルロン酸を注入することで、しっとりした質感も得られます。アヒル口と言って、上唇の外側と中央、下唇の中央を膨らませて、かわいさをアップさせている方も多いです。

涙袋は、涙バンドができることにより、目が華やかな、かわいらしい印象になります。お化粧映えもします。

30~40歳になると、下まぶたの張りが落ちてくまが目立ってきますので、下まぶたや頬に注入することによって、リフトアップ効果を出します。

40~50歳になると、法令線が目立ってきますので、浅くして若々しさをだします。

50~60歳になると、眉間や頬、ナイキライン、マリオネットラインが気になります。

ヒアルロン酸は、注入直後から効果があり、2時間後からお化粧が出来ますので、ダウンタイムもほとんどありません。とても画期的な治療法だと思います。ただし、注射針による内出血が起きると、1-2週間あざを我慢しないとなりません。最近の注入針は、針先が丸くなっていて血管を傷つけないものに変えてきていますので、以前よりは内出血の頻度も減ってはいますが、絶対にしないとは言い切れないのが、現状です。

ヒアルロン酸注入で注意していただきたいのが、同じ所に頻回に、多量に注入しないということです。鼻に関しては、入れすぎると太くて、横顔がおでこから鼻が一直線につながってしまいます。涙袋も、太すぎはかわいいとは言えなくなります。しかし、当人にとっては、見慣れて物足りなくなる、入れるとどんどんかわいくなるという錯覚が生じているのではないかと思います。何事も、ほどほどに!

EyeNoseについて

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